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幻影ヲ駆ケル太陽アフレコ見学レポート

 

今話題の、幻影ヲ駆ケル太陽のアフレコ現場を見学させていただきました!

ご存じの通り、このアニメの原案が弊社の赤城晴康と田中秀典という事で、

関係者様方の粋な計らいによりアニマのスタッフがアフレコ現場を見学させていただいていたのです。

 

なんて貴重な体験!なんて素晴らしい経験!ありがたき事この上なし!!

 誠に恐縮ながら、今回はそのレポートをさせていただきます。

(私の中の声優オタクをどうにか隠しながら真面目に。真面目に。)

 

まず驚いたのがスタジオのある建物の美しさ!

社会見学に来た中学生のごとく、口をぽっかり開けてキョロキョロ見回してしまいました。

と、これはアフレコ関係ないですね。

 

キョロキョロしている間にスタジオの控室に到着。

既に声優さんがいらっしゃるじゃないですか!!

おどおどしかできない私たちスタッフをしり目に、

赤城は目の前で声優さんや関係者の皆様と歓談し、田中も喫煙室で歓談。

その間にも有名声優さんがぞくぞくと到着されるのですが、

「おはようございます」の声がまた可愛いのなんのって!!

あ、どうしようこのテンポでいくとものすごく長いレポートになってしまいそうだ・・・

 

そしていよいよ、スタジオに入ります。

録音スペースはこのようになっています。

 

この4本のマイクに向かって声優さん方が演技をされるわけですね。

そして私たちは、ガラスの向こう側から見学。

 

スタジオに入ってからも、声優さん方は各々隣の席の方々と楽しげにリラックスムードです。

皆様仲良しなんだなーなんて思っていたら、

唐突にAパートのリハーサルがはじまりました!

ついさっきまで笑っていた皆様が、一気にモードチェンジです。

このスイッチの切り替えの早さに驚きました。

 

いつもはテレビから聞こえてくる音声を聞いている私達ですが、

それをスタジオのスピーカーで聞いた時の破壊力たるや・・・凄まじい迫力でした。

しかも、戦闘中でもなんでもないシーンなのにです。

日常シーンからも声の力を感じました。

そして10分ほどあるはずのAパートリハはあっという間に終わり、

ブース内で細かい修正の話し合いが行われます。

(この間、声優さん達は雑談をしていてわきあいあいとした雰囲気)

具体的な修正内容を音響監督さんがスタジオにお伝えなさります。

この時の指示は「カット○○、もっと明るい感じで」「カット○○のこのセリフはこちらに変更」

他にも語尾、イントネーション、セリフの削除、速度、などなどをカット毎に指示していきます。

 

そしていよいよ本番。

4本のマイクに向かって、自然に演技をされる声優さん達ですが、

よく見ていると誰の声も入らない所を把握していて、その間に席を立ったり座ったり、

咳払いをしたりして、セリフのあるところにノイズが入らないよう細心の注意を払っています。

どのマイクに入るのかも含め、沢山の事を同時にこなしながら演技をされているのがすごいですね!!

 

一通り録り終わると、音響監督さんからの指示により録り直しの嵐が始まります。

テキパキ指示する監督さんも、それに瞬時に応える声優さんもすごいです。

Aパートが終わり、休憩をはさみます。

 

そしてBパート。

今度はミキサーさん、編集さん、音響監督さんの動きを観察しました。

ミキサーをされている方は、ずーっとずーっと声優さんの演技に合わせて

4つのスライダーの音量を調節されています(おそらく音量だと思われる)。

何度も何度もめくった後のべこべこした台本に、リハ中何やらメモをして、

それを見ながら調節をしている様子でした。

編集さんは、声優さん達が見る映像と音声をリアルタイムで編集、再生していくようで、

この方の作業がまさに神業です。

台本にはカットの上に、そのカットの始まる秒数とフレームが書き込んであり、

監督さんの修正指示に迅速に対応します。

「このカットから」と言われた所をすぐに用意して再収録するのですが、

その手際の良さと正確さがすごいのです。

1ミクロも狂わない!1ミクロも間違えない!録音をしながらも同時に編集していくので、

修正指示が出ている時はこの方の手元に釘付けでした。

 

最後に音響監督の岩浪さんは本収録中、鉛筆を片手に台本をめくりながら聞いています。

そして頻繁に鉛筆を走らせています。私達には到底気付く事の出来ない何かを察知している様子です。

そしてそこから的確な修正指示が出されるわけです。

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そんなこんなでアフレコ終了!お疲れ様でしたー!!

草川監督の笑顔も拝めて嬉しかったです♪

私達は普段、映像を作っている側の人間ですが、音を入れる現場でもプロの方々がプロの仕事をし、

そういった努力が重なって一つの作品が出来上がっていくのだと実感できました。

作品を楽しんでくださるお客さんの為だけでなく、一緒に作品作りに携わっている関係者の方々の為にも、

私達は私達にできる精一杯の仕事をしなければいけないな、と思いました。

 

貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!!

幻影ヲ駆ケル太陽をこれからも応援していきます!!

 

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