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映画分析同好会🎥

東京では日曜から気温が高く晴れた日が続いています。
”梅雨の中休み”でしょうか?
やっぱり雨よりも晴れの日の方が気分がいいですね♪

さて、今回は社内で行われている「映画分析同好会」をご紹介します!

「映画分析同好会」とは、
————————————————————————————-
・映像について真面目に語りたい
・業務外で各人の知識や意見のシェアをできる場が持ちたい
・先輩や他セクションの視点に触れてみたい
・演出能力を向上させたい
————————————————————————————-
というスタッフが集まって、3~10分の映像を分析する会です。

【映像をじっくり観て自分なりの意見や気づいた点を自分以外のメンバーと共有する】
ことを目的とした会です。

そしてそんな映画分析同好会が今回目をつけたテーマは
「殺人シーンはどう描くと効果的か?」です。
参加者それぞれが狂気的だと感じた殺人シーンを持ち寄り、
意見を出し合いました。

今回のテーマで観た作品は以下の5作品↓
・「ブラック・スワン」のラストの殺人シーン
・「CURE キュア」の交番での殺人シーン
・「アンタッチャブル」の話し合いの最中の殺人シーン
・「レッドブロンクス」の機械を使用した殺人シーン
・「ノーカントリー」の色々なパターンでの殺人シーン
※このあと内容についての記載があるので未視聴の方はご注意ください

一つひとつの作品について細かく書くととても長くなってしまうので
個人的に興味深いと思った3つの意見をピックアップしてご紹介します。

◆ 非現実感
一番わかりやすい狂気の描き方は、これではないでしょうか。
『ブラック・スワン』では、作中に首が伸び、
鳥に変異していくシーンがありますが、これはパッと見ても怖さを感じます。
視聴者にとっては<乱闘して殺人を犯す>よりも強い印象を残す描き方だと思いました。

◆ 理解できない、動機が読めない行動
これは特に『ノーカントリー』で顕著にみられたのですが、
「何故この人がこんな行動をしているのか意味が分からない」というところに
恐怖を感じやすいと思いました。これから何をするのか分からないことと、
その行動に対する嫌悪があいまって狂気的になるのでしょうか…?

◆ 安定したカメラワーク
動きのあるカメラワークは、
「動きがある=これから何かが起こる」と予想しやすいです。
対して安定したカメラワークは、
基本的に落ち着いたシーンや日常的なシーンによく使われます。
だからこそ、その安定した日常的なシーンの中で突拍子のない
あっさりとした殺人が行われることに怖さが生まれ、
そのギャップが視聴者の目に効果的に映るのでは…?

そして、複数の映画を見比べたことにより、
画面作りでの共通ルールを発見しました!

「立場が強い方が左上、弱い方が右下」
これに関しては狂気とは違う話になりますが、
どの映画でも加害者側の頭が上にあり、被害者側の頭は下にあるようでした。
国によって左右は変わりますが、主導権を握っている人が左、
弱い人が右というルールもあるようです。
ちなみに、同じ立場の人は、頭の位置も同じであるケースが多かったです。
一つの視点で見比べてみるとこれまで気づかなかった発見があって面白いです✨

<殺人シーン>というテーマで集めただけでもかなり色々なパターンがあり、
非常に興味深い内容でした!
演技だけでなく、カメラワークや立ち位置など、
今まで意識していなかったところに気づくことができ、新たな視野が得られました。

今回はシリアスなテーマだったので次回は明るいテーマを…ということで、
「女性の思うイケメンについて」や「特定のシーンの格好良さについて」など、
すでに面白い案がたくさん上がっているので、次回もぜひ参加しようと思っています:)

それではまた更新します*

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