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こんにちは!
入社2年目のライティング/コンポジットアーティストのTです。
2025年も残り約半月😲
皆さまいかがお過ごしでしょうか💡
今回はポートフォリオの見栄えを良くしたいと考えている方に役立つ
ライティングの基礎知識をご紹介します✨
ライティングは、単に「シーンを明るくする」だけの作業ではありません。
ライティング/コンポジットアーティストを目指す方はもちろん、
モデリングアーティスト志望の方も
ライティングの知識を身につけていて損はありません💪
より印象的なポートフォリオ作りを目指す方は
ぜひ今回の記事を参考にしてください:)
では早速、Mayaに標準搭載されている
「Content Browser」のモデルを使用して
ライティングの基本を解説していきます✍
1.ライティングの3大要素
まずは《3点照明》についてです。
これは映像や写真で広く使われる基本的な照明技法です。
(1) キーライト
・シーンの主な照明源(太陽や部屋のメインライト等)
・強めのディレクショナルライトが一般的
・被写体の形を明確に定義する
(2)フィルライト
・キーライトに生じる影を和らげる
・強度はキーライトの1/2~1/8が目安
(3)リムライト(バックライト)
・被写体の輪郭を際立たせる
・被写体と背景を分離させ、立体感を強調させる
環境や目的に合わせて、バランスよく配置してみましょう。
(俯瞰)

(ビュー)

2.光の色が与える心理的影響
光の色は、シーン全体のムードを大きく左右します。
色温度(ケルビン値)と色彩の選び方を理解することで、
意図的に感情を誘導すること可能です。


また、色の組み合わせでもドラマチックな演出ができます。
▼組合せの一例



3.様々なライティング技法
・レンブラントライト
アニメや漫画でもよく見られる、目の下にできる三角形の影が特徴です。
映画等でも多様される技法で、
鼻筋や頬の立体感を際立たせることができます◎
ブロードレンブラント、ショートレンブラント、プロフィール等
画角によって微妙な違いもあるので興味のある方は調べてみてください!

・ループライティング
可愛らしいキャラクター等の場合、
レンブラントライトでは彫りが深く見えすぎてしまうことがありますが、
(かなり立体感が出るため)
そういった際に用いられるのが、このループライティングです。
やや低い位置から顔の半分に光を当てることで、
全体にハイライトが増えて明るくカジュアルな印象を与えることができます。

・バタフライライティング
高い位置から光を当てるライティングで、
鼻の下に蝶(バタフライ)の様な影ができることから名付けられたそうです。
輪郭を引き立て、上品で洗練された印象を与える手法で、
ポートレート撮影などでもよく使われます📷

・スプリットライティング
片側から光を当て、顔の半分を明るく、もう半分を暗くするライティングです。
影の濃さによって印象が変わり、
強い影では緊張感を、柔らかい影では落ち着いた雰囲気が演出できます。
また、顔を細く見せる効果もあると言われています。

今回は人物へのライティングを中心にご紹介しましたが、
応用すれば動物やプロップス等、様々な被写体に応用することもできます。
モデリングアーティストを志望している方も、
自身のモデルにライティングを加えることで
よりインパクトのある第一印象を与えることができるでしょう。
先述した通り、ライティングの基礎や技法の効果を理解することで
ポートフォリオのクオリティは格段に向上します!
まずはシンプルなシーンから試してみて、
慣れたら少しずつ複雑な照明にも挑戦してみてください✊
最後までお読みいただきありがとうございました*