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何度かアニマのHPやFBでご紹介させていただいている元Dream Works Animationの中谷学さんと元ILMのモデラーBastiaanさん(現MARAUDER FILM)に社内でセミナーを行っていただきました!今回はその時の様子をご紹介しますJ
▼まずは中谷さんによるライティングセミナー中谷さんはライティングに焦点を当て、“海外スタジオと(日本)国内スタジオの作品作りにおける違い”についてお話してくださいました。トンコハウスの堤監督が手掛けた作品を例に、コンセプトアートから3DCGに置き換える際に重要なことを解説していただきました。要約すると、【必ずしも色を合わせることが必要だという訳ではなく、一つひとつのライトを大切に扱い、光と影のコントラストを把握してストーリー全体(雰囲気)を捉えることが重要だ】ということでした。
他にも、モデルチェックにおいて「作業者が汲むべき大切なこと」についてや、中谷さんが実際に作業する際の手法、絵作りのコツなどを細かくご説明いただきました。1枚の絵を題材に、どこをどうすれば良くなるか(監督の意向に沿った仕上がりになるか)という中谷さんの質問に対するスタッフの回答への解説がとてもわかりやすかったです!
▼続いてBastiaanさんによるセミナーBastiaanさんはモデラーとしての役割や心構え、有名タイトルのキャラクターが出来上がった経緯、デザインのコンセプト~最終的なモデリングまでの工程についてお話してくださいました。モデラーはコンセプト通りの物を作り上げるのではなく、「自分からアイデアを出してモデリングを詰めていくことが必要」だそうで、偶然生まれたディティールも面白い形であれば修正せずに盛り込んでみても良いのだというお話がとても勉強になりました!
午後はそれぞれの職種に分かれたクラスでのセミナーでした✐中谷さんクラスでは定期的に実施していただいているライティングクラスの講評をマンツーマンで行っていただき、Bastiaanさんクラスではこの日のために用意して下さったモデルを使用して実際にモデリング作業を行いながら有効的なツールの使い方や細かなモデリングのコツ、Bastiaanさんご自身が常に意識していることなどをご説明いただきました。
それぞれ職種の違うお二人が共通して述べられていた≪ストーリーを意識して創造することの大切さ≫を改めて考えさせられる貴重で有意義なセミナーでした◎
お二人ともお忙しい中、長時間に渡って最後の質疑応答まで丁寧にご回答いただき、ありがとうございました✾
※・*Bastiaanさんが現在制作されている映画『Is This Heaven』の情報はコチラ⇓*・※https://www.facebook.com/IsThisHeavenmovie/http://www.marauderfilm.com/is-this-heaven