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カテゴリー別 : 社内イベント
つい先日まで毎日「暑い~;」と言っていたのに…朝晩は涼しく、気付けばすっかり秋の気候となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、以前も何度かご紹介したことのある、元Dream Works Animationの中谷学さんによるセミナーの様子をご紹介します!
過去10シリーズ行われている中谷さんセミナーの11シリーズ目となる今回は、「ライティングストーリーセミナー」でした!Dream Works Animationでライティングスーパーバイザーとして活躍されていた中谷さんの専門分野ということで、光と色の理論や視線誘導のテクニック、そして何より「ストーリーを伝えるものである」ということを、とてもわかりやすく丁寧に解説してくださいました✨
Skypeでのセミナーの様子↓来日時には直接講義してくださることもあります!
中谷さんのセミナーは広い職種を対象としてくださっているので、ライティングを行うコンポジッターだけでなく、モデラーやアニメーター職のスタッフも受講させていただいています!セミナー時に毎回課題が出題され、フィードバックもしてくださるので、普段別工程を担当している私(アニメーター)でもとても実践的に学ぶことができます◎
中でも、‟一つの画像に〔希望、悲しみ、怒り〕の3つの感情をライティングで表現する”という課題は、まさにライティングの威力を痛感させられる課題でとても楽しかったです⁂
正しい整合性があるライティングはもちろん、【現実の整合性よりも優先して表現しなければならないもの】やそれを表現するための【設計(線、カタチ、リズム)】を取り入れ、〔いかにストーリー表現に寄与するか〕etc…
ライティングでストーリーを表現する際の実践的なテクニックを、絵画やご自身が手がけられた映画の実例をとって解説してくださいました。
実践的なライティングの他にも、【プロジェクトでライティングがどう構築されていくか】という現場的なお話も詳しく解説してくださいました✐
– 映画1本の興奮度グラフ– 色で観客に伝わる感情とその設計– 映画のカラースクリプト(作品全体を通した色の設計図)の実例– それに基づいて制作された完成映像– 色は光の当たり方で変わって見えるところから「ここは少し色がcoolすぎる」 という風に、色温度でディレクションをする
実際の現場の状況を、その現場にいた方に説明していただいたことで、アーティスティックな映画も紐解くと非常に精密に映像化されているということがとてもよくわかりました◎
今回は、「ライティングストーリーセミナー」でしたが、過去10シリーズの中には「世界のCG業界情勢」シリーズ、「オリジナル映画の企画をたてよう」シリーズ、仕事の連携 / 実際の機材を使ったライティングの実習といった「マネジメント」シリーズなど、中谷さんには継続的にレクチャーをしていただいています!
次回もどんなセミナーになるか楽しみです!では、またご紹介します*
暑いですね~~~(◎_◎;)関東でも梅雨明け宣言がされましたが、戻り露梅雨で雨の日もチラホラ…急に涼しくなることもあるので、寒いときに羽織れる上着を持っておくと安心です◎
さて、今回は先日アニマに新しく加わった方の歓迎会の様子を紹介します!
会場はアニマのイベントでいつもお世話になっているお馴染みの場所*
乾杯の挨拶が終わると、歓迎会の始まりです。
今回も豪華な食事をご用意いただきありがとうございます(*’ω’*)
国内外で様々な仕事(案件)に携わってきた方のお話はとても刺激になります。 今後のアニマをどう進化させていくのか、お酒片手に楽しく話せるのも歓迎会ならではでないしょうか?
アニマの次なるステップを迎えるべく、今回様々なセクションにキャリアを重ねたクリエーターが新たな仲間として加わりました!
若手/ベテラン関係なく、今までのアニマに無かった技術や考え方などを吸収し、今後さらにスキルを磨いて社内全体のパワーアップを図っていきたいと思います☆
ではまた更新します✾
先日、全10回のウェスタンアニメーションの講義が終了しました。そこで今回は、ウェスタンアニメーションにおいて重要な「演技(Acting)」について振り返ってみたいと思います✾
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さて、突然ですが問題です☄あなたはこれから「椅子から立ち上がって部屋から出て行く」とします。そのとき、あなたが一番始めにする事はなんでしょうか?・・・椅子から立ち上がること?・・・ドアの方を見ること?
先に挙げた例は『行動』ではなく、「部屋から出ていく理由を考える」という『思考』です。
つまり何が言いたいかというと、すべての行動には必ず〔 考え 〕があり、そこには〔 理由 〕が存在するのです。アニメーターはその [ 考えていること ] をしっかりとアニメーションで伝えなければいけません。そうすることでより説得力が増し、見る人に共感してもらえるようになるのだそうです。
講師のスタッフBill↓(元Walt Disney Animation Studios)
【 思考から始まり、感情が生まれ、行動を起こす 】演技はリアクションと行動から成り立っており、リアクションは大きく2つに分けられます。Internal thoughts(内面の思考)と Extemal Events(外部の出来事)と呼ばれています。例えば、喉が渇いたという内面の思考から、水を飲むという行動を取りますよね。火事という外部の出来事が起こったら、避難するという行動を取ると思います。
そして、感情は価値観に基づきます。その価値観は人によって異なるものです。価値観から感情は生まれ、感情は行動に大きく紐づくと言います。良い演技というのは目的(objective)と動機(motivation)がしっかりと見せられている状態だと言います。
////////////////////////////////////////////////////////目的 What キャラクターは何をしているのか?動機 Why なぜそれを達成しなければいけないのか?////////////////////////////////////////////////////////
これらをシーン上で明確に分かりやすく描写しなければなりません。良い演技が出来ている作品はセリフがなくても何をしているかがよく分かるそうです。一度、音声を切って作品を観てみるのも勉強になるかもしれませんね!
日本では簡略化されがちな「演技(Acting)」ですが、しっかりと演技プランを立てて実践することが出来れば、海外のフューチャーフィルムのクオリティに近づけるのかもしれません。
では、また更新します:)