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カテゴリー別 : 社内イベント

最近のアニマ自転車部 ~サイクリングのすゝめ~

街の木々がすっかり紅葉し空も高く、
サイクリングが気持ちのいい季節です。
(すでに寒いですが…)

最近のブログ記事は職種や仕事内容の紹介が多かったので、
久しぶりに自転車部による記事です!

例年秋に「ジロ・デ・信州」というアニメ業界の
サイクリングイベントがあるのですが、
今年はオリンピックの影響で開催が危ぶまれていました。
そのオリンピックさえも延期せざるをえなかったコロナの影響により、
ジロ・デ・信州も中止となりました。(ちなみ昨年は台風直撃で中止…泣)

残念ながらイベントは中止になってしまいましたが、
サイクリングはしたい!ということで東京都の西端、
檜原都民の森まで行ってきました。

自宅から往復130㎞!標高1000m!
天気が良かったことと平日で交通量が少なかったことから
とても気持ち良く走れました◎

葛飾区江戸川沿いにも行きました。
「男はつらいよ」の中で寅さんが歩いている
川沿いに作られたサイクリングロードです。


寅さん記念館の近くということもあり、
きっちり整備されていてとても走りやすそうでした。
この道をずっと走ると東京ディズニーランドに辿り着くそうです!

コロナの影響で年末年始も帰省や旅行がしづらい状況にありますが、
自転車で行けるような近場でも新しい発見ができます✨
いつもと違う道を自転車でふらりと走ってみると気分転換になるので、
皆様もサイクリングを楽しんでみてください*
ただ、とっても寒いので完全防寒で…!

それではまた更新します:)

エフェクト勉強会

あっという間に11月も下旬ですね🍂
この1週間季節外れの暖かさが続いていましたが、
明日から一気に寒くなるようなので冬支度を整えましょう!

前回のエフェクトチームの紹介記事からしばらく経ってしまいましたが、
今回は最近エフェクトチームで取り組み始めた「勉強会」をご紹介します。

この勉強会は、大きく下記の3つを目的に行っています↓
———————————————————————-
① 個々のアーティストが過去プロジェクトで使った技術の共有
② ①を基にした新人アーティスト向けのアドバイス
③ HoudiniやNukeのTipsなどを教え合うこと
———————————————————————-

今回は勉強会の第一弾で取り上げられた「作業の効率化」と
「新人アーティストに向けたアドバイス」について詳しくご紹介します。

まず、「新人アーティストに向けたアドバイス」では
新人がプロジェクトにアサインされた際にスムーズに作業に
取り掛かれるようにするための「下準備」についての内容でした。

プロジェクトにアサインされるといくつかのカットが割り振られ、
絵コンテやレイアウトの確認をすると思います。
その時、自分の任されたカットだけを見るのではなく、
前後のカットもひたすら見て“カットの繋がり”を把握することが
とても大事なポイントです◎

音声やコマ送りの機能を使ってエフェクトのタイミングを頭の中で構成しますが、
人によっては擬音を当ててそれらの音の一つ一つに対して意味を考えると
作業に取り掛かる前にどんなエフェクトになるかを想像しやすくなります。
(例えば、「ズキュゥゥゥゥン」の”ズ”でビームが飛んで、
”キュ”で広がって”ゥゥ”のところで伸びていく 等…)

次はリファレンスになるチュートリアルや画像・動画を探す作業ですが、
ネットで検索したり過去作を見たりして他のアーティストが作った
エフェクトを参考にし、ある程度演出やアイデアを頭に入れた状態にして
実作業に入ります。

この工程をおろそかにしてしまうと、具体的な案がないまま実作業に入り、
作業の途中で迷ってしまって時間を無駄にすることになります。
経験の少ないアーティストの場合、自分の中にある情報量が少ないので、
ここまでの工程は非常に大切です。

次に、「作業効率」に関してのアドバイスです。
エフェクトアーティストはライティングアーティストに
素材を渡す前に仮のコンポジットをすることがほとんどだと思いますが、
その際にHoudiniで行うこととコンポジットを行うことを考慮することで
作業時間を短縮することができます。

例えば、簡単な炎を作るカットがあったとします。
大抵はHoudiniでPyroのシミュレーションをして、
色を付けてレンダリングしたものをNukeで少しグローをかけたり
色の微調整をしたりすると思いますが、もう一つの案として
Houdiniでパーティクルのシムをかけ、
Ageで色を当てた簡単なものをレンダリングし、
Nukeで色を付ける方法があります。

ポイントはNukeで色を付ける前に、予めサチュレーションを下げて
白黒にした実写の素材にGradeで色を付け直すという工程を挟むことです。
そのGradeをそのままHoudiniでレンダリングした素材に割り当てることで
リアルな炎の色を簡単に再現することができます。

慣れていれば前記の方法で問題無いのですが、
後記の方法ではHoudiniで色を付けるのに
微調整で何度もレンダリングしたり、
連番で出した後に失敗して再レンダーをしたり…の
時間を無駄にすることがなくなります。

その他、簡単な環境煙を作る場合、HoudiniではなくNukeで
3Dのカードにノイズを作り背景のDepthに重ねる方法を使うと
簡単に雰囲気的な煙を作ることができます。
※カメラの動きが激しくない場合に限る

これら以外にも、HoudiniやNukeの機能を使った効率アップの方法として、
同じようなエフェクトを作る際にノードをツリーごと保存する機能などもあります。

HoudiniではGallery、NukeではCreate Tool Setがそれにあたります。
アニマではHoudiniのGalleryをエフェクトチームで共有できるようになっているので、
よく使用するツールなどはそこから引っ張ってくることができます。

今回は新人向けのアドバイスでしたが、
入社2年目の筆者にとっても非常に参考になりました✨
なかなか教わる機会が少ない内容だったと思うので、
私と同じ位の経験年数のアーティストの方の参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただきありがとうございます*
それではまた更新します✐

スタッフインタビュー ~アニメーター編~

初めまして!
今年4月にアニメーターとして入社した新入社員のWと申します。
今回はアニマの『アニメーター』を知っていただくために、
3名の先輩スタッフにインタビューしてきました🎤

1人目:Yさん

Q. 勤務年数は?
15年になります。

Q. 担当する仕事内容は?
MC(モーションキャプチャ)収録からデータ処理、
レイアウト、ボディ/セカンダリアニメーション等を作業しています。
アニメーションSV業務も担当しています

Q. アニマに入社したきっかけは?
専門学校時代の尊敬していた先輩がアニマに入社したことから、
先輩を追う形でアニマに応募しました。

Q. 仕事のやりがいや面白さを教えてください
担当ショットで演出に合わせてカッコよく見せられた時が面白いです。
自分達が制作した作品でクライアントさんから
お褒めの言葉をいただけた時にやりがいを感じます。

Q. 仕事の大変なところは?
クライアントや監督が求める絵を作ることです。
最初から各自の持つ完成イメージが一致していることはほぼありません。
事前の確認はもちろん、進捗物が完成イメージと違っていたら「何が違うのか」、
「どうやって修正していくのか」を考えて作業しなければなりません。
その過程は大変ではありますが、求める絵が出来た時の達成感はひとしおです。

Q. 今特に必要に感じているスキルは何ですか?
プログラムのスキル。

Q. 新人時代、スキルアップのためにどんなことをしていましたか?
毎週土曜日に出社して、ひたすら歩行モーションを作成していました。
最初は不自然な動きでしたが、自分で動いたりYoutubeで
動画を参考にして練習していました。
たまたま席の後ろを通りかかった先輩が「それ、モーションキャプチャー?」と
声を掛けてくれたのが嬉しかったです。
その時に、自身のスキルが上がっていることを実感しました。

Q. 学生さんにデモリールのアドバイスをお願いします!
業界経験者から意見を貰える環境に身を置いて、
良い点や改善すべき点を客観的な視点からレビューしてもらいましょう。
レビューを参考に、アップデートすることが就職への近道だと思います。

2人目:Sさん
————————————————————————
Q. 勤務年数は?
4年目になります。

Q. 担当する仕事内容は?
モーションキャプチャ関連の業務が多いです。
(撮影時のオペレーション、ベースアニメーション、
キャプチャデータの修正=マーカーの補完作業など)
手付けのキーフレームアニメーションや
フェイシャル、クロスアニメーションも行います。

Q. アニマに入社したきっかけは?
学校の企業セミナーに参加した際にアニマを知りました。
ネットで調べたり会社見学をさせてもらったりした時に
スタッフさんの人柄の良さや活気に溢れた雰囲気に魅力を感じて
自も戦力になりたいと思ったことがきっかけです。

Q. 仕事のやりがいや面白さを教えてください
キーフレームアニメーションは、自分で演技を考えて
アニメーションをつけていくところがとても楽しいです。
エンドロールに自分の名前が載っているのを見たときに
達成感ややりがいを感じます。

Q. 仕事の大変なところは?
スケジュール通りに膨大なタスクをこなしていくことです。

Q. 今特に必要に感じているスキルは何ですか?
まだまだ中途半端なので、アニメーションを極めたいです!

Q. 新人時代、スキルアップのためにどんなことをしていましたか?
基礎的なアニメーションを徹底的にやっていました。
1モーション作っては先生や専門学校の友達に見せて
アドバイスをもらっていました。
自分一人で黙々と作るよりも、人に見せてアドバイスをもらう方が
効率的に成長できると思います。

Q. 学生さんにデモリールのアドバイスをお願いします!
作品が学校の課題だけにならないように、
早くから作品作りに取り組むことをオススメします。

3人目:Tさん

Q. 勤務年数は?
7年目です。

Q. 担当する仕事内容は?
レイアウト、ボディアニメーション、フェイシャル、
クロス等のアニメーション業務全般を担当しています。

Q. アニマに入社したきっかけは?
分業制に魅力を感じました。
アニメーターのスペシャリストとして成長できると思ったからです。

Q. 仕事のやりがいや面白さを教えてください
自分たちが制作した作品が世に出て、
良い評判を耳にしたときにやりがいを感じます。

Q. 仕事の大変なところは?
座りっぱなしで作業をしているので腰が痛くなるところ。

Q. 今特に必要に感じているスキルは何ですか?
自分自身の演技の引き出しをもっと増やしたいです。
CG上で実際にアニメーションを作る前に、どのような演技プランで
アニメーションを作っていくか考えることがあるのですが、
もっと豊富にアイディアを出せるようにしたいです。

Q. 新人時代、スキルアップのためにどんなことをしていましたか?
自主制作をしたり、アニメーションのオンラインスクールを受講したりして
仕事以外の時間で自主勉強をしていました。
他にも、キャラクターのポージングや動き、見せ方等を勉強するために
できるだけ沢山の作品を見るようにしてました。

Q. 学生さんにデモリールのアドバイスをお願いします!
色々な人に見せ、意見を貰ってブラッシュアップしてみてください。

アニメーション制作には様々な知識が必要で大変なこともありますが、
その分やりがいや面白さもある仕事だと思います!
進路に迷っている方、ぜひ今回の記事を参考にしてください◎

それでは、また更新します*