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”セルルックを支える” 自社開発ライン生成ツールの3機能

こんにちは!
すっかり寒くなり、本格的な冬の寒さがやってきそうなこの頃🍂
すでにインフルエンザ等が流行っているので、
日々体調管理を意識しましょう✊

さて今回は、映像プロジェクトのセルルック表現において
欠かすことのできない“ライン”についてご紹介します。
(セルルック=アニメのような手描き感を持たせたビジュアル表現)
セルルックの作品を見ている際、モデルの輪郭や陰影部分に
「線」が入っていることに気付いた方もいるのではないでしょうか?
この「線」こそが、私たちが“ライン”と呼んでいる機能です。

アニマでは、より効率的に、そして狙った表現を実現するために、
自社開発のライン生成ツールを使用しています。
今回は、上記のツールの中で特によく使う3つの便利機能をご紹介します💡

1. オブジェクトのにラインを出す機能
通常、ラインはオブジェクトの輪郭やエッジに沿って表示されますが、
髪の毛の先や袖口など、外側のエッジ部分には線が出ないことがあります。

こうした箇所にもラインを出したい場合、
「オブジェクトの端にも線を出す」設定をオンにします。
これにより、モデルの外側にもラインがしっかり表示され
よりアニメらしい印象を与えることができます。
ちょっとした違いですが、完成時の印象が大きく変わります。

      ≪Before≫                     ≪After≫

2. ラインの太さを調整する機能(頂点カラー)
ラインに強弱をつけたい場合や
特定の部分だけラインを消したい場合は、
“頂点カラー”で制御が可能です。
例えば、髪の毛先や枝分かれの部分、
顔の輪郭に出る線の強弱を出したい際や、
目の淵に不必要に出てしまうラインを消す際にとても便利です。
モデルごとに細かく調整できるので、
より繊細で自然な表現が可能になります◎

     ≪Before≫                     ≪After≫

3. オブジェクトが重なっている場所にラインを出す機能
モデル同士が重なっている・一部が埋まってしまっている様な場面では、
ラインが正しく表示されないことがあります。
(例:腕が体に密着している場合やパーツ同士が干渉している場合 etc..)
このような箇所にラインを表示したい場合は、
「重なっている部分にも線を出す」設定を使用します。
特に、干渉しやすい部分ではこの機能が非常に有効で、
アニメらしい見え方を保ちながらしっかり輪郭を際立たせることができます。

     ≪Before≫                     ≪After≫

いかがでしたか?
ライン機能は、セルルック表現の完成度を左右する重要な要素です。
少しの設定変更で印象が大きく変わるので、
筆者もさらに勉強してより良い作品が作れるように精進します💪

それでは、次回の更新もお楽しみに✨

爆破体験ツアー@岩船山

ようやく涼しくなってきたと思ったら一気に冷え込んできたこの頃…
皆様いかがお過ごしでしょうか?

入社3年目のエフェクトアーティストOと申します。
今回は、先日参加した爆破体験ツアーの様子をご紹介します:)

場所は栃木県にある岩船山⛰
特撮が好きな方も、そうでない方も絶対に見たことのある
“あの”聖地です✨
筆者は特撮が好きなので、到着した瞬間思わず感嘆の声が漏れました。

係の方の説明が終わると、早速1発目のナパーム爆破💣
3、2、1…📢

カウントダウンの直後、
凄まじい光・音・熱気が一気に全身を通過💨
あまりにも一瞬で何が起きたか理解が追い付かず、
なぜか笑い声が出ていました。
自分が想像していたよりもずっと重厚で叩きつけられる様な音、
30度近い気温の中でも「熱い」と感じる熱風、圧倒的にまばゆい光☄
これら全てが1秒もかからずに一気に襲い掛かってくるので、
脳の処理が追いつきません💦
この一発だけでもこの爆破体験に参加して良かったと思えました。

2発目はセメント爆破
1発目のナパーム爆破と違いガソリンを使っていないので、
光と熱はないものの、勢いと音はとても大きかったです。

今回の体験で見せていただいた爆破は計7発🔥
どれもが大迫力で見応えがありました。
特に最後のナパーム5発同時爆破は、
爆破に慣れてきたという思い上がりを吹き飛ばす迫力でした👏

今回の体験を今後の爆破作成に存分に活かしたいと思います✊
それでは、次回の更新もお楽しみに!

《CHモデラー向け》学生時代にやっておくべきこと4選

こんにちは!
Asset Div. Character Dept.所属
入社2年目のキャラクターモデリングアーティストOです:)
すっかり秋の気候となったこの頃🍂
皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は筆者が「学生時代もっとこれをやっておけばよかった」
と感じている”4つのこと”をご紹介します。
これからCG業界を目指す学生さんのヒントになれば幸いです◎

1.人体解剖学の勉強
個人的に一番重要だと思っているのはこれです。
正直、最初は骨や筋肉が分からなくても
見た目が良ければ大丈夫だと思っていたのですが、
実際にキャラクターを制作すると動いたときに違和感が出ないか
ポーズを付けたときにバランスが取れているか 等、
解剖学の知識がクオリティに直結しているということを痛感したからです…!

いきなり全てを覚えるのは難しいですが、
「この部分はこういう構造だから、こういう形になる」という説明ができる位
全身が理解できていると、モデリングの精度は格段に上がります✨
作業中は常に解剖学を意識することが大切です◎


※普段作業中に横に置いている人体模型

2.デッサン
3Dツールを扱う時間が増えても、デッサンで養われる観察眼は非常に重要です。
仕事ではデザイン画をもとにキャラクターを3D化することが多くあります。
その際に「何か違う」という違和感に気が付けるかどうかは、
デッサン力によるところが大きいと感じています。

3.イラスト
これは会社の制作物にもよりますが、入社して一番衝撃を受けたのが
「テクスチャ作業=ほぼイラスト」という点でした。
私は学生時代イラストはほとんど描かずにモデリングばかりしていたため、
今まさに苦戦中です💦
ハイライトや影の位置、線の太さ、色の置き方 etc..
すべてにおいて「描ける力」が求められます。
特にアニメ塗りや厚塗りでの影の形のデザインを練習しておくと
確実に役に立ちます✊

4.意思疎通スキル(コミュニケーション力)のブラッシュアップ
CG制作の多くがチームでの作業です。
当然多職種の人とも連携しながら進めるため、コミュニケーション能力も必須です。
ビジュアルが中心の仕事だからこそ、”なんとなく”で進めてしまうと
完成時にイメージのズレが生じがちです。
そうしない/ならないためには、リファレンス画像の共有や
「ここはこういう印象にしたい」という言語化が非常に大切なのだと感じます。

~まとめ~
学生時代に「もっとやっておけばよかった」と思うことはたくさんありますが、
【解剖学・デッサン・イラスト・コミュニケーション】の4つの大切さは
社会に出てから強く実感しました。
これからCG業界を目指す方には、ぜひ今のうちから取り組むことをオススメします!

それでは、また更新します*

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